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Banksy's Miserables mural|各国の報道


以前もこのblogで取上げたバンクシーをめぐる報道について。

各国の主要メディアが報道する中で日本からもNHK他、唯一民放からFNNが報道しているのでその内容をみてみたい。

ことの発端は2016年1月25日。

バンクシーが在英フランス大使館の向かい側に”ある作品”を残したところからはじまる。

作品はフランス北部の難民キャンプでフランス当局が催涙ガスを使ったことを風刺する内容だった。

作品が見つかった後には多くの見物人や報道陣が詰めかけたと見られ、作品はわずか2日で撤去されてしまったという。

一連の騒動を米CNN、英BBC、仏AFP、日本ではNHK、FNNなどが報道している。

それぞれ微妙にニュアンスが異なり面白いので見てみたい。

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米CNN

バンクシーの壁画新作、仏難民キャンプでの「催涙ガス」を批判 ・これまでも15年12月に残した作品や「ディズマランド」で移民をテーマにした作品を制作していたことに言及

・今回の作品がQRコードを活用した、バンクシーにとっては「初のインタラクティブ作品」であったと紹介

英BBC

・現地でレポーターが解説、見物客へのインタビューなども紹介

・グーグルのストリートビューに作品を残す取組みを紹介

仏AFP

仏の移民対応批判するバンクシーの壁画、板で覆われる ロンドン ・撤去の理由が建物責任者による「保護」ということを強調

・夜間に盗難の恐れがあったことや、バンクシーの作品価値についても同記事内で紹介

日NHK

・WEBに掲載された記事中で”後に作品を「保護」するために”…と、あえて「保護」という言葉を強調したところから、その撤去理由が保護でなく当局側にとって不都合であった為…というニュアンスをもって報道

日FNN

・「取材中に意外な結末」と、民放らしい注意を惹きつける為の見出しを活用

・”移民政策を皮肉った作品が、その人気のために撤去されるという皮肉な結末”とまとめている。

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さて、決してAFPが当局寄りの報道をしていると決めつけたいわけでは無いが、穿った見方をするとそうとれなくもないのではないだろうか?

実際は記事を書いた記者のニュアンスがただそのまま伝えられただけかもしれないが、少なくとも各国でこれだけ報道の中身や伝え方の違いが見られるのは面白い。

Source:banksy(http://banksy.co.uk/)

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